「一会」
- ヒロト オフィス ククナ
- 4月4日
- 読了時間: 2分
約40年前、石原裕次郎さんや美空ひばりさんが亡くなった時も、テレビでは大きく扱われていました。ひばりさんはともかく、『太陽に吠えろ』は大好きだったので、裕次郎さんはそれなりに親しみはありました。でもそこで何かを感じていたかといえば、それはなかった気がします。その後、清志郎や秀樹が亡くなったときは、もちろん大きなショックがありました。ただ、これにしても「早すぎるだろ」という思とともに、まだまだ滅多にないことという認識だった。
しかし、今は1ヶ月にお一人ぐらいづつ、テレビで当たり前に見ていた方々の訃報に触れます。最近でも、西田敏行さん、いしだあゆみさん、みのもんたさん・・・、ここ数年で考えると枚挙に遑がありませんよね。最近、テレビ番組の途中で出てくる臨時ニュースのテロップが出るたびに、一瞬、今度は誰?って思ってしまいます。必ずしも訃報だけではないのですが・・・。
順番や、タイミング、その経緯などで、幸不幸に違いはあるものの、生まれた以上、必ず死ぬわけです。これは自然なことです。50歳もすぎると、知力体力それぞれに衰えを感じるわけで、確実に人生の終わりに向かっていることに否応なく気づきます。
ここまで、多くの人と出会い、いっしょに楽しんだり、時に助けてもらったりして、今の自分があります。でも、いつの間にか会わなくなってしまった人っていませんか。
特に学生から社会人になる過程で、転勤だったり、結婚をして引っ越しをされたり、中には海外に行った人とかかな。皆それぞれ対峙する日常があるし、特別な用がない限り、特に物理的に離れてしまうとやはりなかなか会えなくなってしまいますよね。そしてあっという間に数十年という時が経っています。
終活的発想ですが、限りのある時間です。いつ何が起こるかわからないし、五体満足に健康でいられる保証もありません。
だからこそ、あとで後悔しないように、人に迷惑をかけない限り、できるだけやりたいことをやる、行きたいところに行く、そして、会いたい人には会っておきたい。そんな風に思っています。そしてそのテーマで作ったこのアルバムの中でも核になる曲です。
聞いてくださった人が、それぞれの大切な人を思い出す切っ掛けとなり、そして久しぶりに連絡を取ってみようなんて、考えてくれると嬉しいかな。
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